かっちゃん屋

ものづくりをしている技術者。仕事感とか日々の生活について思った事を綴ります。

小さい頃からガンプラやらビーダマンやら作ったりするのが好きで、改造なんかもやってた。

 

そのうち当時としては少し古かったけどポケコンに出会い、初めてBASICでプログラミングをしたり、電子工作に出会ったりした。

 

なんとなく今で言う組み込みっぽい要素が好きになり、高校在籍中からソフトとハードを学べるような進路を目指し、希望の学科に入学。

 

その時点までは一応、自分の思い描いてきたようなルートで進路を進む事が出来てきたわけだ。

 

だが、仕事となると、ちょっと違うのかなと最近思い始めてきた。

大学卒業後は産業機械の受託設計会社に四年近く勤めたが仕事で追い詰められて

退職。

設備インフラ系のIT会社に転職するも全く面白くなく四ヶ月ほどで転職。

今はアミューズメント機器の開発会社に勤務している。

 

物を作るのは好きだが、スムーズに進まなくなるとすごくストレスを感じる。

うまく動かなかったりするときに、問題を解決する能力が低い、という自覚はもちろんある。

 

普通の技術者であれば、そういうところに面白みを感じるのだろうけど、俺はプロジェクトがスケジュール通りに進まなくなってしまうことのほうが嫌だ。

解決するために、残業したり、ほかのプロジェクトのための時間を割かなければいけなくなってしまう。

 

会社がいつもプロジェクトいくつも掛け持ちでカツカツの状態でやってるからっていうのもあるかもしれない。

 

それでもやってのけるのが技術者、って風潮はある。

そういうもんなんだからしょうがない、そう言われる。

けど、技術者だったら自分の人生の大切な時間を奪われることを強要されるのは当然なのだろうか。

それは、技術の奴隷じゃないだろうか。

 

「技術者として生きる」みたいな、職人的な人がいる。そういう人はいくらでも時間を仕事のために使っても苦じゃないのかもしれない。

でも、俺は他にもやりたい事が沢山あって、仕事は人生のほんの一部でしかないと今は思っている。

 

上に述べたような人たちから見れば、俺は技術者と呼ぶに値しない存在だ。

 

「そんな俺が飯を食べていける道ってあるんだろうか。」

 

そう考えた時、最近俺にはもう何か新しい仕事を作るしかないんじゃないかと思うようになってきた。

 

面白いと思って目指してきた道はそれ以外の時間を削られる道で。

ならばと全然関係ない道を選んでみたらつまらなくて耐えられない。

 

大学を出てから歩んでみたどちらの「道」も会社の経営者の描く「道」で、それに沿って歩こうとするとどうも俺には苦しい。 

 

いっそのこと、

全部自分で描いた道の通りに歩くという選択肢もないわけではない。

それには覚悟と準備が必要だけど。

 

いよいよ本格的に、

そういう事を考えていかないといけない。